デイサービス(通所介護)とは、介護度の低い(要介護1から5)高齢者の方が日中の時間に通い、生活介助やリハビリ、レクリエーションの時間を楽しむことをいう。家にふさぎがちになったり孤立感を深めやすい介護が必要な高齢者の方が外で仲間と出会ったり介護スタッフと会話を楽しむことで心身機能の維持や向上を目指していることが特徴だ。
通所介護の職場では、介護職員の仕事は利用者の家に送迎車両を運転することから始まる。専任の運転手を雇っていない施設がほとんどなので、介護職員が交代で車を運転することになる。通所介護施設に着くと、午前中はレクリエーションを中心に利用者同士が親睦を深めたり、会話を楽しんだりしていく。その間にはお風呂の介助を行ったり、おむつや排せつの介助も行っていく。お昼を食べた後はリハビリを行ったり、またレクリエーションを楽しんだりおやつを食べたりしていくのだ。
介護が中心になるのではなく、利用者が仲間やスタッフと楽しい時間を送ることが一番の目的なので、介護経験の浅い人や未経験の人でも介護スキルが身に付けやすかったり、職場に溶け込みやすかったりするのだ。介護職員に求められる能力は介護スキルであるよりも、人とのコミュニケーションスキルであったり、明るさや親しみやすさであったりといった点にあるといえる。人を相手にする仕事なので、いつも笑顔で利用者と接し、会話を楽しめるそんな人が向いているだろう。